Meet Locals 〜地域と世界をつなぐ〜

パブリック(公務員)、ソーシャル(NPO)、ビジネス(特に地域)の3つのセクターのこと・キャリアをそれぞれ経験した立場から発信します。

やっていることまとめ①:株式会社Little Japan(ゲストハウス)

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株式会社Little Japan及びNPO芸術家の村で今やっていること、直近やろうとしていることを自分自身のために整理をしました。

 

まずは、「やっていることまとめ①:株式会社Little Japan(ゲストハウス)」。

 

ゲストハウスについては、あたかも自分が考えて取組んでいるような雰囲気が文章から出ているかもしれませんが、昨年の11月にゲストハウスの現場から離れて早1年、僕の貢献度は1%と言っても怒られるぐらい少ないです。。。

 
現在は、週1回の支配人とのミーティング、月1回の全体ミーティング、そして、イベントやお昼に行って、ご飯を食べたりさせてもらったりしています。
朝行くと掃除の邪魔になり→掃除機がけしているのに席にどかって座ってて邪魔だよね
昼行くとランチの邪魔になり→お客さん来てるのに席キープして邪魔だよね
夕方行くとワイワイやっているところの邪魔になり→ワイワイしずらいだろうな
夜行くと片付けを増やす→早めに片付け始めたいと思います
ので、登場するタイミングが大変難しいところが、個人的な課題です。。。
 

1.全体的なところ

Little Japanのみんなに、「もっとやれるだろう」ではなく、「ありがとう」と言いたいです。
もちろんすでに100点だからなにも努力しないというのではなくて、よりよくを目指していきます。
そのよりよくを目指してくれているのを日々感じるところにありがとうと言いたいですし、そしてそれが売上などの結果にも結びついています。
 
今、伝えるべき言葉は、「何が足らない」ではなく、「本当にありがとう」いう、という言葉に尽きると思います。
 

(1)あたり前のようにより良いサービスを目指しているのがすごい

どんなサービスでもつくるのは「人」。
そういう意味で、ゲストハウスの現状ついてはとても順調です。
 
去年の5月にオープンしたLittle Japanは何のルールもないところから始まる、まさにカオスでした。
 
約1年半がたち、今は、整ってきているように思っています。
 
もちろん、サービスに100点というのはなく、日々、改善していく必要があるのだと思っています。
そんな中で、本当に良かったなと思えるのは、このより良いサービスを目指すというのが日常の中であたり前のこととしてなされていっている、というのを、日々感じることです。
 
自分が言うのもなんですが、はっきり言って、すごいと思います。
自分がアルバイトしている時、こんなことやってなかった、考えていなかったです
 

(2)業績は堅調

この結果もあり、業績としても、ホステル・カフェ/バーとも、堅調に推移しています。
業界的に、ホステルは、民泊新法影響で若干楽にはなっていると思いますが、それでも厳しいだろうという中で、安定して伸びています。
カフェ/バーについても、先月は過去最高の売上となるなど、順調に売上を伸ばしています。
 

(3)今の状態をどうやって続けていくのか

より良いサービスを目指していくのが、みんなにとってあたり前なっている、それが本当にありがたいことで、今後まずやっていくべきことは、これを継続していくことだと思っています。
 
昨年の12月から、Little Japanの考えるより良いサービスとはどういったものなのか、どんなプロセスを経てより良いサービスをつくっていくのか、という仕組みづくりをしてきました。
 
ただ、この仕組みは、初期から一緒にずっとやってきてくれたメンバーがいてこそ成り立つもの、人頼りの仕組みなのかもしれないとも思っています。
 
この11月より支配人が変わる等の大きな体制変更もあり、また最近は、初期から働いてくれていたメンバーの卒業等もある中で、これを継続させていくかたちをつくっていくことが重要な課題となっています。
 

(4)次のキャリアパスを描けるように

もう一つ、僕がやるべきことでできていないのが、メンバーの次のキャリアパスを、自社で描くことです。
ゲストハウスで働くことはあくまで一時的な働き先で、社員として継続して働けるところはごく一部で、その次は自分で経営する、というのが一般的なように思っています。
 
そういったフレッシュな入れ替わりというのも、それはそれで良い面があると思っています。
一方で、続けたいけれど続けられないという面もあり、これ以外のキャリアパスをつくっていくことができないか、というのは大きな課題だと考えています。
本当はこの11月の時点では、と思っていたところが、まだつくることができていません。。。
 
もちろん卒業していくのは悪いことではなく、応援したいと思っています。
ただ、それに加えて、もう一つ、自社内でも別のキャリアパスを選択できるようにしていきたいと思っています。
 

(5)体制変更

11月より以下3つの体制変更を行います。
 
①支配人1人体制→現場支配人2名体制
現在、支配人1人体制だったところ、11月より新しい2人で、2人体制に変更にして、現在絶賛引継ぎ中です。
1月からは、新体制になりたいと思っています!
 
10-17時のカフェ/バーは、日替わりで色々な方が運営(きまぐれランチ)
カフェ/バーのところで詳しく書きたいと思います。
 
住込み寮の整備と住込みスタッフ募集
3人ぐらい集まったら寮をつくろうかと思って絶賛募集中です!
 
実は僕は、ゲストハウスで住み込みのスタッフをするのが、今の開業につながりました。
 
私が住込みをしていたのが、大学院2年生の留学から帰って来た7月から卒業までの約9ヶ月間(途中旅行なども行かせてもらっている)です。
 
住込みは、ゲストにとってゲストハウスの顔にもなり、またホスト側として一番楽しめるのも住込みではないかと思っています。
 
私自身、この9ヶ月間が最高に楽しくて、ゲストとして泊まっているよりも、ホストをしたらもっと楽しかったので、今ゲストハウスを始めました。
 
経営者になった自分からみると、長期で入ってくれる住み込みの人が嬉しいと思っています。
ただ、正直、僕は住み込みスタッフはずっと長く続ける仕事だとは思ってはいなくて、短めの期間に最高に楽しむ仕事だと思っています(長期は超嬉しいんですけどね)。
人生の一定期間する仕事としては、最高に良い体験です!!
 
絶賛募集中です!
ぜひご連絡ください!!
 
 

2.ホステルについて

(1)市場環境と業績

昨年のゲストハウス供給過多による厳しい市場環境から、民泊新報の影響等により少しは市場環境が良くなったこと等もあり、想定していた事業計画を超え、安定をしています。
 
市場環境について、宿泊施設足りてないんだよね?オリンピックまでは大丈夫だよね?なんていう風に言われることもありますが、私としては、オリンピックまでがバブルであり、その後にやっと平常の環境で取り組んでいくことができると思っています。
 
大きな原因は、ビルオーナー等に儲かりますよ?と言って投資をさせて新しいホステルをつくってしまう会社の存在、過去につくったホステルにお客さんが入っていない、にもかかわらず、新しいホステルをつくるのがビジネスなので、どんどんと新しいホステルをつくらせてしまう会社の存在だと思っています。
 
オリンピック以降は、昨今話題となったシェアハウス「かぼちゃの馬車」と「スルガ銀行」のようなことが起こるのではないかと本当に心配です。
 
話は逸れましたが、現在の市場の環境の中では、取り組めるところはしっかりと取り組みつつ、過剰に力をいれるよりは、少し待つという姿勢も大切だと思っています。
 
また、このような中で事業計画を超える結果を出してくれているメンバーにあらためてありがとうと言いたいです。
 

(2)台湾

12月に全国9つのゲストハウスで台湾に行ってイベントを開催してきます。
参加無料で、無料宿泊券とか豪華景品も当たるよ!ということで、ぜひシェア、台湾人や台湾に住んでいる友人への案内とかしてもらえると嬉しいです!!
Facebookのイベントページはこちら。
 
あと、今回イベントへの参加は難しくても、これからも続くと思い、Facebookグループもつくりました(台湾人でなくても参加OK)ので気軽に参加してもらえればと思います!! 
 
この取組は、経営的にも意味のあることだと思っています。
そして、僕にとっては、9つのゲストハウスで一緒に開催できるというのがとても楽しみです。
 
韓国とか、東南アジアとか、ほかの国でも開催したいなーと。
どなたかご一緒しませんか?
 

(3)ゲストハウスサミット2019〜ゲストハウスの可能性〜

全国のゲストハウスのオーナーが集まる3日間。
オーナーのつながりの構築や連携について話し、実現する「オーナーズセッション」。
宿泊という枠を超えた様々な分野の方々との連携について語り、ゲストハウスの魅力や可能性をより多くの方に知ってもらう「オープンセッション」から成ります。 
 

現在参加ゲストハウスさんを募集中です!

そして間も無くゲストハウス学会(豪華景品もあるゲストハウスのプランコンテスト)の提案募集も開始。

また12月には一般の参加の方の募集も開始します。

 

場所は東京駅前のトラベルハブミックスさん、ぜひご参加ください!!

guesthouse-summit.com

 

(4)Hostel Life

一番力を入れており、自分の時間を一番使っているのが「Hostel Life」です。
Hostel Lifeは、月1.5万円〜の手頃な値段で、「ホステルパス」というメンバーカードを持つことで登録している全国のホステルに泊まり放題になるサービスです。
 
このサービスでやりたかったことはいくつもあるので、ちょっと長くなりそうなので、別で書きたいと思います。
 
以下のサイトで先行予約をしています!
11月までにはリリースしたい!!

motion-gallery.net

 

3.カフェ/バー

(1)朝:朝食をどうするか?

朝食については、ずっと課題でした。
これが、9月にがんばって検討し、10月より、これまで1種類だったものを食べる相手によって選べるように3種類に増やし、朝食の予約が目に見えて増加しています。
 
オペレーションが大変、、、などの悩みはありますが、目に見えて効果があり、とても嬉しく思っています。
 
という中で、こんなことを書いてはいけないのかもしれませんが、Little Japan向かい側のカフェでも朝食を出されており、、もしかすると「朝食は向かい側のカフェで」というスタイルが町にとってはいいのではないか、というようにも思ったりしています。
 
今は、この朝食の新メニューの順調さと、周りの方と一緒にやっていくということと、どちらの方向に行くのが良いのか、迷っているところです。
 

(2)昼:気まぐれカフェ

ランチについては、常連できてくださる近隣のお客さんも増え、来てくれたゲストに、近くにいいところない?と聞かれた時に、まず「ここで食べれるよ」と自信を持って言えるようにはなったと思っています。
 
一方で、常連さんが多いからこその悩みは、メニューが同じだと飽きてしますということだと思っています。
そこで日替わりのメニューなどを出したいというのがあるのですが、キッチン中心のスタッフが毎日はいない中で、なかなか難しいように思っています。
 
スイーツも出したい!というのがずっとありながら、なかなかメニュー化するまでには至りませんでした。
 
一方で、ときどきLittle Japanのカフェを借りて料理を出している方がいたり、出したいという方がいたり、ケータリングをやっている方で、時々お店もやりたいという方がいたり、ちょうど独立考えてて試しにやってみたいという方がいたり、などがありました。
 
そこで、募集をしたのが気まぐれカフェ(レンタルキッチン)になります。
毎日、違った美味しいご飯を出すためにはどうしたらいいのか、を考えている中で、そうか、全部自社でやろうとせずに、できる&やりたい方と一緒にやればいいんだ!ということでやってみることにしました。
 
レンタルバー的な、日替わりで店長のキャラクターでつながりができて面白いよ、とか、そういった人とかコミュニティとかではなくて、気軽に食べれる美味しいご飯を出したい、と思っています。
なのであくまで飲食店としてやってもらう、イベントだけやるのは禁止、としています。
 
レンタル料は500円/時間で、調理器具やお皿のほか、調味料なども使ってもらってOKです。
ホールはLittle Japanスタッフもお手伝いします。
 
お昼がうまくいくようであればゆくゆくは夜にも、と思っているところです。
 
それぞれの方の出してくれる料理を、ゲスト、常連さん、新しく来られた方、みなさん楽しんでくれているように思います。
 
そしてやってくれた方からも、楽しかった!と言ってもらえているのが嬉しいです。
良い感じで続けていければと思っています。
 
11月、12月と気まぐれ店長さんは埋まっていて、ちょっと待っていただく感じにはなってしまいそうですが、希望の方がおられましたら、いつでもご連絡ください!!
 
 

(3)夜:イベント、宴会など

夜は、週4-5回、イベントを行っています。
イベントは、一度減らすことも検討をしたのですが、「これだけのイベントがある、ということがLittle Japanの特色なんじゃないですか?」という風に最近スタッフから言われて考え直し、ゲストが楽しめるイベント、地域の人に楽しんでもらえるイベント、地域の発信するイベント等をこれからも続けていきたいと思っています。
 
<英語を話す&話したい方に向けたイベント>
・Language Exchange
毎週火曜日。参加無料。
英語と日本語をお互い教えあう。
 
・Open Mic
隔週日曜日・参加無料。
英語でコメディアンが新ネタを試したりなど、誰でも自由に話をする。
 
<ご飯会>
・まゆみご飯
毎週木曜日・800円ご飯
みんなでご飯を食べる)
 
<定期イベント(次回予定が決まっているもののみ)>
・シェアハウスのつくり方 11/19(月)今日開催!
シェアハウスのつくり方を様々な角度から学び・語るイベント
 
・蔵前ローカルラウンジ 11/21(水)満員御礼
自治体さんと地域のPRや地域の問題解決をするワーク等のイベント
 
フリーランス 11/22(木)満員御礼
いろんなフリーランスの方に語ってもらうイベント
 
・酒のまナイト 11/24(土)募集中!
毎月最終金曜日に特定の都道府県の日本酒を飲みまくるイベント
 
・古民家 11/29(木)満員御礼
古民家について語るイベント
 
・Localist Tokyo(11/25,12/1,12/2)
東京で地方に興味のある人のコミュニティ。
様々なイベント、プロジェクトを実施。
①いきつけの田舎を創るツアー 11/25(土)募集中!
 
②母+娘三人の子連れde二拠点生活 12/1(土)募集中!
 
③地方で働くリアル 12/2(日)募集中!
 
・むらいぶ 12/7(金)募集中!
村の方とオンラインでつなぎ、村に住む(Live)人の声を生(Live)で聴き、食べて、旅をしている気分になるイベント。
 
鍋メンタリング
超豪華なゲストと一緒に、ゲストの講演を遠くから見るのではなく、鍋を一緒につつつきながら語ることができる特別企画
※12月中開催予定!
 

4.理念

(1)COME AS A GUEST, GO AS A FRIEND、宿と家の間

ゲストへのサービスという観点では、この2つのテーマを掲げています。
共通するのは「くつろげる場をつくりたい」ということ。
それは宿に来られる方にとっても、そして宿で迎える側にとっても、お互い信頼できる関係でありたいということです。
 
そのためには、ゲストとホストという関係ではなく、初めて来た時にはゲストでも帰る時には友達に。
そして、次に来る時には、家のように帰って来てもらいたい、そんな風に思っています。
 

(2)Meet Locals、地域と世界をつなぐ

宿の役割として「地域と世界をつなぐ」を掲げており、英語ではMeet Localisと訳しています。
この地域には二つの意味の地域があります。
 
一つは、地方という意味です。
東京という立地にあることを生かし、様々な地方のヒトやモノを発信する場として、自治体さんなどとご一緒に様々な地方を発信するイベントをさせていただいています。
 
もう一つは、浅草橋の地域という意味。
浅草橋の地域のハブになるような場所、浅草橋への入り口になるような場所を目指しています。
そんな中で台東区さんと協働し、もう一つの法人NPO芸術家の村として、在住の海外の方たちと、もともと住んでいる日本の方をつなげる。
 
年々増え続ける在住の海外の方。
一方で、もともと住んでいる日本の方とはつながりがなく、お互いわからないことが原因でのトラブルも発生しています。
もともと住んでいる日本の方のコミュニティには新しく来た日本人でも入っていくのは難しい、、、どこにも町内会の入り方は書いてないし、町内独自のルールは書いていません。。。
ましてや海外の方にとっては不可能といってもいいぐらいの壁があるように思っています。
このまま、お互い離れているだけでは、いずれは、欧米のように完全に住む街が別れ、そして、あそこには危ないから行ってはいけない、と言われるような地区ができていってしまうように思います。
逆に、これまであまり海外の方を受け入れてこなかった日本だからこそ、今ならまだ、多様な方が共生していく道を選ぶこともできるのではないかと思っています。