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ゲストハウスサミット2019まとめ〜より多くの人に自分の好きなゲストハウスを知ってもらいたい〜

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来年ゲストハウスサミット2020の準備(サミットは例年2,3月ぐらいに開催)が本格化してきました!
このタイミングであらためてゲストハウスサミット2019で実現したかったことを書き残しておきたいと思います。
ゲストハウスサミット2018のこともちょっとだけ。
 
また、来年のゲストハウスサミット開催に向けてのアンケートもやっております。
よろしければ是非こちらにもご協力をいただければと思います!!
 
<アンケート>

1.ゲストハウスサミット2019

構成

まずゲストハウスサミットの構成について説明をしたいと思います。
 
①テーマ
「ゲストハウスの可能性」
より多くの方、特にこれまでゲストハウスを利用したことがない方にもゲストハウスのことを知ってもらえるきっかけをつくりたい、という思いで開催しました。
詳しくは、「実現したかったこと」に書きます。
 
②日程
前夜祭+3日間で開催しました。
 
2月14日(木):前夜祭
+
2月15日(金):オーナーズセッション
2月16日(土):オープンセッション
2月17日(日):オープンセッション
 
大きく分けると、
・ゲストハウスオーナーのみが参加できるオーナーズセッション
・どなたでもご参加いただけるオープンセッション
の2つのセッションに分かれています。
 
③参加ゲストハウス・参加者数
今回は、全国から100を超えるゲストハウスのオーナーさんに集まっていただきました。
事務局の集計では、30都道府県+台湾から106のゲストハウスさんにご参加いただきました。
 
また、3日間のすべてのセッションについて関係者も含めた参加者は、事務局集計で単純に足しあげるとのべ1000人以上となります(複数日に参加された方は複数回カウント)。
 
④場所
場所は、東京駅前のTravel Hub Mixさんに提供いただきました。
全国のゲストハウスのオーナーさんに集まっていただきましたので、アクセスが抜群に良く、コンセプト・空間とも素敵なこの空間でやらせていただけたこと嬉しく思っています。
 
なお、前回2018は広島で開催しており、2020は札幌で開催予定です。
これは、東京ばかりでなく、いろいろな地方で開催することで、より多くの人にゲストハウスを知ってもらいたいという思いもあり、また、ゲストハウスオーナーが宿を始めてしまうとどこにも行けなくなる、という話も良く聞くところで、オーナーにとっての旅行の機会にもなればということで様々なところで開催をすることにしました。
 
ただ、どこからでもアクセスの良い東京は毎年やってほしいという意見もありまして、そのあたりは今後どうするか検討中です。
 
⑤当日の振返り動画
当日の様子をまとめた動画になります。
ナレーションが自分なのが気持ち悪い(しかも原稿なしにその場でしゃべったのを使ったのでなんか言葉が、、、)のですが、映像はカッコ良いので是非ご覧ください。
 

実現したかったこと

オーナーズセッション、オープンセッションでそれぞれ実現したかったことと、その背景を書きたいと思います。
 ①オーナーズセッション
以下の3つを目指してやりました。
・オーナー同士の関係づくり
・オーナー同士のリアルな情報交換
・複数ゲストハウスでの連携のきっかけづくり
 
ゲストハウスオーナー、もともと旅好きの方がやられていることが多いですが、いざ始めるとなかなかお休みができず、旅にいけなくなるというような話を聞きます。
そんなこともあって、なかなかオーナー同士、特に地域が離れたゲストハウス同士ですと、出会う機会も限られています。
 
以前、ゲストハウスがそこまで多くなかった頃は、同じ地域はつながりがあることが多かったように思いますが、今では数が増えて、同じ地域ですらつながりがなかったります。
 
まずは、ゲストハウスのオーナー同士がつながる機会をつくるというのがこのセッションでで実現したかったことです。
 
ではつながって何を?というと
・オーナー同士のリアルな情報交換
・複数ゲストハウスでの連携のきっかけづくり
を考えており、コンテンツも悩みや良い取り組みなどの情報交換や、連携を検討するようなワークを中心に実施しました。
 
実際に、閑散期の対策やOTAの運用の改善等、具体的な取り組みにつながっています。
 
ただ、オーナーですから、つながる機会があれば、そこから何を持って帰ってもらうのか、何をそれぞれのメリットとするのかは、こちらの狙いとは別にそれぞれで得てもらえれば良いのかなとも思っています。
 
なお、セッションの質を高めるため、これから開業したいという方(教えて欲しいとなってします)やスタッフ(スタッフに関する話題も多い)の参加もNGとしています。
 
②オープンセッション
最終のプログラムは以下になります。
チケットを事前購入いただいた方にはご連絡をしましたが、オープンセッションの登壇者が2名、参加ゲストハウスが10以上、事前に印刷をした時からは変わってます。
 
一見すると、これってゲストハウス?サミットなの?と思うようなプログラムになっていると思います。
登壇者もゲストハウスオーナーではない方も非常に多いです。
 
では、このプログラムで何を目指したのか。
それは、ゲストハウスサミット2019のテーマである「ゲストハウスの可能性」、もっと具体的に言うと「0.9%」を広げるを目指したプログラムでした。
 
0.9%とは何かというと、全国の宿泊旅行者の利用した宿泊施設の種類として「ゲストハウス」という回答は、わずか0.9%だったという数値です!(じゃらん宿泊旅行調査2018(2018年4月調査実施))
 
<参考:以前書いた0.9%についての記事>
 
ゲストハウスって、以前に比べたらメジャーになってきたのかな、と思っていたのですが、それでも1%をきっているという。。。
 
ただ、自分も大好きなゲストハウス、もっと多くの人が好きになってくれても良いのでは?泊まってくれても良いのでは?と思ったわけです。
これがすでに50%の人が利用している、とかだとなかなか利用者を増やすのは難しいと思いますが、わずか0.9%だったら、これを2%にすることはできるのではないか?
それが今回のオープンセッションで実現したかったテーマです。
 
そこで、今回のセッションは、地方創生、多拠点居住、コミュニティ、観光、フリーランス、居場所、、、と一見ゲストハウスには関係のないテーマで、それぞれの分野で活躍されている方をお招きし、それぞれの切り口からゲストハウスに触れてもらう、というのを目指しました。
 
その結果、今回は、ゲストハウスファンだけではなく、ゲストハウスに泊まったことがない方の参加も多かったように思っており、一定の意味はあったように思っています。
 
 

2.ゲストハウスサミット2018

構成

①テーマ
私たちからの再提案
ちょっと、言葉だけではわかりずらいので補足をさせてもらいたいと思います。
背景は、「ゲストハウス」という名前が付いている施設が日本中に増えた一方で、同じ「ゲストハウス」という名前がついていたも、全く違う様々な施設が出てきたこと。
もともとゲストハウスというと、相部屋が多く、交流スペースがあって、規模も比較的小さく、企業経営がチェーン店のようにやっているものはなく、家族や宿主一人で経営、宿主も元バックパッカーのような旅人が多い。
比較的安価で、旅人が泊まりながら交流を楽しんだり、何もせずにダラダラしていたり、、、そんな宿だったかと思います。
 
そこから、ポジティブに言うと、
温泉、アトリエ、ギャラリー、工場、アンテナショップ、農業体験施設、世代間交流、移住お試し住宅、まちづくりの拠点などなど、もはや宿泊施設とさえ言えないような、多様ゲストハウスが増えており、ゲストハウスという施設の役割がどんどんと増えていて、可能性が広がっている状況でした。
 
ただ、ネガティブに言うと、
宿不足が叫ばれている中で、ゲストハウスという名前でも完全個室だったり、一泊数万円もしたり、企業が大規模に経営し、複数店舗をもっているようなところも出てきおり、これをゲストハウスと呼んで良いのか?という話がありました。
また、当時まだ民泊の法律ができていない中で、違法民泊も増えていることもあり、管理ができていないゲストハウスと呼ばれる宿がゲストハウスのイメージを下げているのではなか?というような話もありました。
 
そんな中で自分たちの言うゲストハウスってどんなものなんだろう、ということを再度提案していきたいということでこのテーマになりました。
 
②日程
前夜祭+2日間で開催しました。
 
2月28日(水):前夜祭
+
3月1日(木):オーナーズセッション
3月2日(金):オープンセッション
 
2018はオープンセッションが1日のみとなっている点以外は2019と同じ構成で、大きく分けると、
・ゲストハウスオーナーのみが参加できるオーナーズセッション
・どなたでもご参加いただけるオープンセッション
の2つのセッションに分かれています。
 
③参加ゲストハウス・参加者数
2018は、参加ゲストハウスの数の上限を30と決めて開催をしました。
その際、テーマに書いたような事情もあったことから、当時増えていた企業経営のようなところではなく、比較的規模の小さなゲストハウスに個別に声をかけて実施することにしました。
 
参加者数は、のべ200人ぐらいの方だったかと思います。
 
④場所
3/1(木)オーナーズセッション@広島ゲストハウス「縁」(広島県広島市
3/2(金)オープンセッション(広島県広島市
で開催しました。
 
⑤当日の振返り動画
当日の様子をまとめた動画になります。
 

実現したかったこと

①オーナーズセッション
2019とかなり近いテーマで行いました。
ただ、2018はあらゆるものを「ゲストハウス」と呼ぶのではなくて、違った役割のものは、違った呼び方していこうという動きもしていました。
このサミットがある前から動きがあったことではありますが、いくつかのゲストハウスがゲストハウスという名前をやめ、別の名前にするという動きがありました。
 
②オープンセッション
小規模というところは限定をしたものの、ゲストハウスという名前ではなりますが、宿泊施設というだけではなく、違った役割を持つ多様なゲストハウスが参加をしていました。
こういった特に地方で宿泊だけではない、違った役割をもっているような宿もあるということを紹介し、より多くの方にゲストハウスのことを知ってもらいたいということでセッションを行いました。
2019とは異なり、登壇者はほとんどがゲストハウスオーナーです。

以上が2019と2018のまとめになります!
2020はどんなテーマになるか、みなさまのご意見もぜひ聞かせてください!!