Meet Locals 〜地域と世界をつなぐ〜

パブリック(公務員)、ソーシャル(NPO)、ビジネス(特に地域)の3つのセクターのこと・キャリアをそれぞれ経験した立場から発信します。

ゲストハウスのつくり方「ゲストハウスを好きになる」

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2017年5月、東京浅草橋に地域と世界をつなぐゲストハウス「Little Japan」をオープンしました。

これからゲストハウスをつくりたい方のために、また、自分の備忘のために、ゲストハウスをつくってきた過程を順番に書いておきたいと思います。

以下の項目になくて、関心のあるテーマがありましたら、リクエストいただければ書きたいと思います。

 

<書こうと思っている事柄(随時変更します)>

随時、書いていきます。

ご興味の方はぜひ読者になったり、ツイッターのフォローをいただければと思います。

・好きなゲストハウスを見つける

・ゲストハウスの運営方法を学ぶ

・物件を探す。契約する

・ゲストハウスをデザインする①

・ゲストハウスをデザインする②

・ロゴができるまで。大切にした7つのこと

・リノベーション。DIYかプロか。

・DIYをデザインする

・空き家問題とLittle Japan 

・検査済証のない建築物の用途変更

・備品を揃える

・会社をつくる

・事業計画書を書く

・資金調達する

・資格を取る

・旅館業の検査を受ける。許可をもらう。

・booking.comや楽天に登録する

・ホームページをつくる

・地域と関係をつくる

  

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ゲストハウスを好きになる

ゲストハウスオーナーには、元バックパッカーなど、ゲストハウスに泊まっている間に人生を変えるような出来事が起こったり、好きで好きで仕方がなくなったりして、自分の場を持ちたくなった方が多いように思います。
私は、そんな1人です。

 

ゲストハウスは楽しいです。
しかし、それが「仕事」となると、決して楽ではありません。

 

ゲストハウスの仕事は、掃除に始まり、掃除に終わります。
(大きなホステルで外注しているところは、掃除はありません)
1日の半分ぐらいは、ひたすら掃除する覚悟でいた方がいいと思います。

 

ゲストとのコミュニケーションはゲストハウスの醍醐味です。
それは、ゲストにとってだけでなく、オーナーにとっても1番楽しい瞬間です。
ただ、ゲストにも色々な方がいます。

 

また、儲かる仕事でもありません。
今、全国的にゲストハウスの数が増え続けています。
正確な統計はあまりないのですが、ここ数年で、数倍に増え、さらにこの半年でまた1.5倍になったという話もあります。


そんな中で、たくさんのゲストに来てもらえるゲストハウスになるのは、とても難しいことだと思います。

 

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自分の場合

私は、もともとブラジルに3年間住んでおり、のびのびと個性を伸ばしてもらえる教育から、一転帰、なんでもかんでも規則で、同じことしかさせてもらえない日本の教育に馴染めない学生生活を送っていました。

 

そんな反動もあり、将来はとにかく日本を出たくて、大学生の時に何度かツアー旅行に行ったあと、意を決して、バックパッカーを背負って、中国行きの船の切符だけを買い、泊まる先も帰国日も決まっていない旅に出ました。


その旅が自分とゲストハウスとの初めての出会いでした。

 

中国行きの船の中、そして泊まったゲストハウスで、新しい仲間ができて、次の目的地を決めて一緒に旅をする。
毎日の新しい出会いと、毎日の新しい体験が、自分の世界をどんどんと広げてくれているような感覚で、僕の人生を大きく変えた旅でした。


RPGゲームのような、ドラクエのような毎日。
結局大学生の間に、40カ国ぐらい行きました。

 

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Come as a guest, Go as a friend

Little Japanのテーマにもなっているこのフレーズ。
「来るときはゲスト。帰るときには友達」
初めてバックパッカーとして、中国行きの船の中で知り合った、「しげさん」の歌です。


しげさんとは今でも友達。
今度Little Japanに歌いに来てもらおうと思っています。

 

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フランス留学から帰りゲストハウスの住み込みへ

フランスには、陸路で1ヶ月かけて行きました。

中国に船で渡り、そこから、モンゴルからシベリア鉄道を通って行きました。

 

大学院の1年間、フランスに留学をし、そのおかげで、帰国後家がなくなりました。

 最初は橋の下に住む、などと言っていたのですが、運良くゲストハウスの住み込みのアルバイトをいくつか内定をいただき、そこで1番魅力的だった五条ゲストハウスで働くことにしました。

 

旅行者としても楽しかったですが、ゲストハウスを1番楽しんだのは、この五条ゲストハウスでスタッフをやっていた期間で、「将来やりたい」と本当に思ったのも、この五条ゲストハウスで働いているときでした。

 

また、運営のノウハウもここで働いていたおかげで、身につけることができました。
運営面で大事だと思っていることは、また、別の記事で書きたいと思います。

 

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家に住むのをやめてゲストハウスを泊まり歩く

ゲストハウスを始めたい方は、たくさんのゲストハウスを泊まり歩いてみること、ゲストハウスで働いてみること、がとても大切ではないかと思っています。

 

私の友人で、東京都内で、家を出てゲストハウスを数ヶ月単位で泊まり歩いて生活をしている方がいました。

 

確かに、家賃を払うのをやめ、それをゲストハウスの宿泊費にあててしまえば、旅に出なくても、ゲストハウス生活を楽しんだり、学んだりしつつ、日常生活を送ることもできます。

 

ゲストハウスによっては、長期滞在を断っているところもありますが、長期割引してくれるところもあるので、長期で泊まり歩いてみるのもいいかもしれません。


Little Japanでも長期割引をやっていますので、ぜひご相談ください。

 

そして、今の自分がまさにこれをやっています。

そして、長期滞在をさせてもらえるゲストハウスさんを探しています。
あまりせわしなく移動したくないので、短くても1週間、できれば1ヶ月ぐらい単位で、泊めてもらえると嬉しいです。

 

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ゲストハウスを始めてからも泊まりに行く

今も、たくさんのゲストハウスに泊まりに行っています。
やっぱり好きなんだと思います。

そして、日々進化しているゲストハウスを感じています。
昔だとドミトリーのベット同士を区切ってプライベートを確保するためのカーテンなんてなかったのに、今ではほとんどのゲストハウスについています。

始めてしまうと、ゲストハウスから動けなくなってしまった、という話を聞きます。
確かに、ゲストは365日、いつでも訪ねてくるので、なかなか動けなくなることもあると思いますが、これからもたくさんのゲストハウスに泊まりに行きたいと思っています。

 

まとめ

今、儲かりそうだからゲストハウスを始めよう、はやめた方がいいと思います。

たくさんのゲストハウスに泊まって、働いてみて、その上で、ゲストハウスが好きで、こんな「場」がつくりたい、というのがある方のことは、応援したいと思っています。

ゲストハウスをやって欲しい、という相談もいただいているので、ご紹介できるところもあると思います。

いろいろな数値も、ここでは書きませんが、講演会などではわりとさらっと話をしています。